小笠原旅日記①「はるばる来たぜ、小笠原 その1」

竹芝客船ターミナルから「おがさわら丸」に乗って約24時間、東京(内地)から南南東へ約1,000㎞の波濤を超えてようやく父島にたどり着きます。

当初は9月9日(土)に出発し、10日(日)には現地に到着しているはずでした。
しかし、そこにやって来たのは台風15号、出航が2日間延期になってしまいました。当初の旅程は12日間と調査日程にも余裕を持たせてありました。島から帰ってからの他の調査との兼ね合いもあり、帰る日を先延ばしにすることはできません。事前に調査スケジュールを調整し直す必要がありました。日程は単純に10日間に短縮、11日(月)に出発、12日(火)に父島着、そのまま母島に移動、到着後即調査開始という風にグッと詰まった調査スケジュールに組み直しました。

さて、10日(日)です。天気予報では台風15号は夜中の内に関東上空を通過するとのこと、「これで11日(月)には出発できるな」と安心していました。しかし、これは油断以外の何物でもありません、そう、これは油断です。
夕方、とんでもないニュースが飛び込んできました。はい、ご存じのことと思います、JRの計画運休。
急遽、今回の出張のパートナーE氏と連絡を取りながら情報収集、「どうやら西武鉄道なら明朝出発できそうだ。これで都内に向かっておいて高田馬場駅に着く頃にはJRの計画運休も終わっているだろう。そこからJRに乗り換えれば浜松町駅(竹芝客船ターミナル最寄駅)に着けるはず」という結論に至りました。E氏とは明朝、竹芝客船ターミナルで待ち合わせることを再度約束し、次の日に備えたのでした。