そんなこんなで内地に戻るおがさわら丸に乗る日がやってきてしまいました。
荷物をまとめたE氏と私は宿の方に二見港まで車で送っていただきました。
父島の高齢者在宅サービスセンターの方(見送りに来ていただいたのです)にも別れのあいさつをし、おがさわら丸に乗り込みました。
船室に荷物を置くと、再び、デッキへ。何しに来たか?って、まだまだこれからが小笠原名物の始まりです。
段々、桟橋に人が多くなってきました。
法被を着て太鼓を持ち出してきた人もいます。あっ、あれは海上保安庁の方でしょうか、自衛隊の方でしょうか、立派な制服に身を包んだ団体も見られます(これはキリっとした制服姿をこよなく愛する会社の同僚のためにも写真真を残さねばなりますまい。必死でiPhoneを操作しました)。(→ありがたく、堪能いたしました。Y)
いよいよ、桟橋が人で埋め尽くされます。そして、始まる小笠原太鼓の演奏。
そう、ここ父島ではおがさわら丸の出航の際には島の人が総出でお見送りをしてくれるのです。
おがさわら丸が出航します。
「行ってらっしゃーい」
と見送りの方々の声、これが小笠原の別れのあいさつなんだとか。こちらも思わず返します
「行ってきまーす」
と、普通ならここで話は終わるはずですが、父島の場合はそうはいきません。
おがさわら丸を追いかけるように何隻もクルーザーが港を出てきます。現地のツアー業者の方々です。この島では船によるお見送りもあるのです。これはなかなか感動的です。小笠原諸島は「他所では味わうことのできない様々な経験をすることができる場所」と言ってもいいのかもしれません。
さて、シーンはいよいよクライマックス、おがさわら丸が二見港の入り口(出口?)辺りに差しかかるとクルーザーから次々と人が海へ飛び込みます。目の前で順番に披露されるダイブ、ダイブ、ダイブ!
すっかり感激したE氏と私は、小笠原諸島への再びの来訪を約束したのでした。
さらに24時間後、E氏と私が竹芝客船ターミナルに無事に戻って来たことを報告して、今回の旅日記は終了です。
小笠原諸島、とってもいいところですよ。
(小笠原旅日記・おしまい)