ばっく つぅ ざ 

あれは次の元号が平成になるなんて知るはずもない昭和のある夏の日のこと。
私は高校球児でした。

あの頃の体育会系の部活動にはまだまだかつての精神主義が色濃く残されておりました。
先輩の言うことは絶対で練習中に水を飲んではいけません、頭は当然、丸刈りです。
休みもほとんどなく、暑い中での厳しい練習に耐える日々を送っていました。

本当に苦しかったそんな高校一年の夏休み、唯一の楽しかった思い出が合宿明けの休みの日にチームメートの家に集まって映画を見たこと。

見た映画は、ロックとペプシとスケボーが大好きな高校生が友達の科学者が開発したタイムマシンに乗って、30年前の世界にタイムスリップしてしまい、悪戦苦闘しながらも現代までなんとか戻って来るお話し。ご存じの方も多いと思います。日本でも大人気のシリーズとなり、Part3まで製作されました。
楽しかったなぁ、部屋はほどよく冷房が効いており、傍らには氷の入った冷たいジュース。映画の先の見通せない手に汗握るハラハラドキドキする展開と合わせて鮮明に覚えています。

さて、この映画が録画されていたのが、近頃はとんと見かけなくなったレーザーディスク。
今から30年以上前のお話しです。

(K)