シェアレンティング ・・・ 子どものプライバシーについて

先だって、乳幼児保育についてズブの素人を対象にした勉強会に参加してきました。着替えやトイレでの様子のほか、絵本を読む姿(ただし、短いスカートの下に下着が見える)、午睡前のおふざけ(カメラに向かって大股をひろげる)などが動画で紹介されたところで、これは私などが見てもいいものなのだろうか?と、胸が苦しくなってきました。映っているのは、あどけない子どもの様子です。説明されるのは、発達段階の解説や保育の関与など。何もやましいことはありませんし、大切で、必要なことです。映像がなければ、説得力のないものです。

もし、個人情報の問題があるなら保護者の同意があれば構わないのかもしれません。保護者の同意はもちろんですが、では子ども本人の気持ちはどうなのでしょう。

シェアレンティング(Sharenting)という言葉が注目されています。親が自分の子どもの情報や写真をネット上にシェア(投稿)することを指します。
かわいい、楽しい、他の人に見せたいという大人の気持ちの前に、子ども本人の意思や感情は無視され続けます。
親だけでない、保育関係者も、「保育」を理由に同じことをしていませんか?

自分が保育園児だったら、そしてその親だったら、着替えをして上半身裸になったところやオムツ姿などを、見ず知らずの人達が大勢で見ているなんてぞっとします。
百歩譲って、自分を育ててくれる人達だけで共有してほしい・・・と強く思います。

保育に携わる方へ 子どもの画像を利用されるときには、さらなる想像力と配慮を切にお願いします。