主役にならないための装い

呉服屋さんで成人式の振袖を選んでいる親子を見かけました。お店の人に「来年の人?」と聞いたら「いやだ、もう遅いです。再来年の人。」とのこと。なんて念入りに準備をするのかと驚くばかりでした。

自分の振袖が箪笥の肥やしになっているのを思い出し、なんとか工夫して着れないかと相談したら、「おひとりの時に着てください」と言われてがっくり。
呉服屋さんいわく、私(50代)はもう「自分が主役にならないための装い」をする年代なのだそうです。

そうかぁ、もうセンターには立てないのねと思いつつ、長い年月、そうやって人は後進に場を譲ってきたんだと思い至りました。
マナー研修では、「役割」としての服装選びをお伝えしています。
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