名刺の利用と保管について

以前勤めていた会社を辞めた時、自分に名刺がないことがとても心細く、組織に所属していないことを名刺がないことで実感した覚えがあります。
最近は「ママ名刺」とか、自分で自己紹介用の名刺を持つ人が増えたと聞くと、いかに自分が「個」として未熟だったのか考えさせられてしまいます。

マナーの分野では、名刺はその人の分身だから大事に扱うようにお話します。
個人情報の分野では、名刺1枚は「個人データ」、名刺フォルダに整理して保管すると「個人情報データベース」。安全管理義務があるのは「個人情報データベース」で、情報としての扱いについてご紹介しています。
同じ名刺なのに、アプローチが全く違います。

ケアマネさんのための業務マニュアルを拝見したところ、その仕事柄、名刺には会った日付や続柄、性別、印象など様々情報を覚書のように書き加えることを勧めていました。
ただし、センシティブな情報を書き加えることで安全管理のハードルが上がる場合もあるので、名刺に書き加える情報はある程度限定的にすることも考えたほうが良いと思っています。
次に名刺の整理をされる折に、書かれているメモの確認をお勧めします。