新人教育というと思い出す職員の方のお話があります。
新人さんには仕事を「ていねいに」行うことだけを指導するそうです。慣れてくればおのずとスピードアップするものなので、始めは速さは問わないと。
そう聞くと、自分の生活の中でもなるほどなと思うことにたくさん遭遇します。体が覚えるまでは、じっくり、ていねいに進める。体が覚えたら、自然と滑らかにスピードも上がる。
禅に「行住坐臥」という言葉があります。日常生活のすべての振る舞いが修行ですよ・・・という言葉です。
所作と心は表裏一体、美しい所作を心がけていればそこに美しい心が宿るという教えでもあります。
しっかりと丁寧なケアは、きっとケアをする人自身を美しく磨くのでしょうね。