最敬礼をする

マナー研修の定番「お辞儀」では、最敬礼・敬礼・会釈の3つを腰を曲げる角度で説明します。実際には分度器で測るわけではないので、気持ちが頭を下げさせるんです・・・と付け加えております。ただ、人生で、仕事で、最敬礼をする場面は稀ですけどね、とも。

しかし先日、特別養護老人ホームで看取り期に入っていた伯母が最期を迎えた時、スタッフの方々がこの最敬礼で伯母を見送って下さったのです。私も、それこそ人生で稀な最敬礼をいたしました。こんなに頭下げたことがあったかなぁと思いながら。

スタッフの方の見送りは、伯母を乗せた車が見えなくなるまで続きました。身内に縁の薄かった伯母が特養の多くのスタッフに支えられて、晩年を仕上げたのだと思います。人の人生を仕上げる仕事、そして場面。そんな風に介護の仕事を見ていきたいと思います。

現場の皆様に、心からの敬意を表します。