小笠原旅日記【番外編】

大好評?のうちに連載が終了した「小笠原旅日記」。それをご覧になった母島のM氏が感想を寄せてくださいました。
そこで今回は“番外編”として、ご本人のご了承を得て、M氏のコメントを掲載いたします。

≪第三者評価を受審しての感想≫

調査は今回で2回目の依頼になります。

離島中の離島のため、アンテナを張っていても情報はなかなか入りにくく、不安の一つの中に、母島の事業所は正しく運営できているのか?という不安があります。

実際の経営主体は村であり村からの委託のため、無理をして顧客を掴むことはしません。

利用者のニーズに合わせ、断ることなく希望されるサービスを提供したいと運営していますが、業務内容、書類の記入内容など、不備が無いのか、法改正のたびに不安になりますが、第三者評価を受けることにより、安心に繋がっています。

引き続き評価をお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

≪小笠原ならではの仕事の苦労について≫

苦労はやはり、人員の不足にすぐに対応できないことです。
以前募集をかけた時に、希望者より「よく調べてみたらそんな場所に通えるわけないじゃないか!」と家から通う気持ち満々の方がいらしたり、面接をしても最終的に、「コンビニがない場所で住むことは難しい」と辞退されたこともありました。

また、採用も決定しおがさわら丸の乗り場でやっぱり、小笠原で生活することに不安があるのでやめさせてくださいという方もいました。
私の面接官としての自信はことごとく打ち砕かれましたが、その中でも観光で来た方が母島を気に入り、そのまま就職という形もあり、捨てる神あれば拾う神ありを感じています。

それ以外の苦労は台風など、大自然の中に暮らすことなら避けることのできないことなので、あまり苦労とは思っていません。

 

※M様、ご寄稿ありがとうございました。

(連載掲載中の写真はすべて、担当者の撮影によるものです)