まだまだこれから

コロナ流行から半年以上を経て、すっかりwithコロナと世間が動く中、高齢者施設などその緊張を解かないところの努力が続いています。その努力に心から敬意と感謝を表します。

世間の緩みだした雰囲気を感じて思い出すのが『徒然草』で、弟子の植木職人が高い木のてっぺんにいる時には黙っていた親方が、弟子がかなり降りてききたところで注意の声かけをする話がありました。人間はあと少しというところで油断する・・・という教訓だったと思います。

大正時代の歌人、斎藤茂吉さんがスペイン風邪にかかった時に『はやりかぜ一年ひととせおそれ過ぎ来しが吾はこやりてうつつともなし』と詠みました。茂吉さんはお医者さんでもありましたが、1年ずっと用心してきたのに、ふっと油断して感染してしまった時の一首だそうです。

仕事は、9割まで終わったところで、残り1割に成否がかかっていると教わったことがあります。(準備が9割ともいう)

いろいろな人が言うように、あと少しがふんばりどころなのでしょう。頑張りましょう。