よく話し合いましょう

文楽が好きで、東京公演を楽しみにしておりますが、この文楽という世界は40・50代でもまだ若手と言われる世界。決して高齢化問題が深刻なわけではなく、それだけ芸の道が厳しいということです。
80歳を過ぎてもなお、修行にための時間が足りないといった大夫さんがいました。多くの人が長生きを辛いと感じるこのご時世に、人生の時間がまだ足りないという人が目指す芸とはどんな世界なのか、どうにも気になって劇場に足を運んでいます。

さて、文楽(浄瑠璃)のお話は、登場人物がそれぞれに相手を思いやったり、信念やら悲願やらを隠したりすることで、事態がとても悪くなる・・・というパターンが多いなぁと思っています。行き違いを悔いて、修羅場になっているシーンになるたび、どうして皆、自分で勝手に決めたり行動するかなぁ? 話し合ってよねぇ・・・と一人突っ込んでいます。

報告・連絡・相談は大事! 誰かが命を落としたり、悲しむようなら普段からしっかりと話し合いを重ねて欲しかった。
200年前の戯作者に向けて、一人ごちております。

どうぞ皆様の職場でも、大きな悲劇を招かないように、普段より関係者の間てたくさん話をしていてくださいね。